SE入社後1年~3年以内の転職は危険?新卒者は要注意!

転職を考える女性

新卒者は社会人経験がないので、入る前の印象と、実際に入った後の企業の印象に大きなギャップを感じることも少なくありません。入社して初めて分かる企業の内情…。

「こんなはずじゃなかった!」

「しまった!入るべきはB社だったか…。」

そう思っても後の祭り、嫌でもその企業に毎日通わなければなりません。そこで誰もが考えるのは「退職して別の企業に転職しよう。」ということ。

でも、新卒者が入社して1年以内に転職をするのは、失敗してしまう可能性も高いので危険。3年以内の転職も、厳しい転職活動になる可能性があります。

そこで今回は、IT企業に入社して1年~3年以内に転職することがおすすめできない理由と、転職をしたほうがいい場合についてご紹介します。

「IT企業の採用は多いから、すぐ転職できるでしょ!」と、後先考えずに退職してしまうと、後悔することにもつながりますので、ぜひご一読くださいませ。

[toc]

1年以内に退職したSEは転職しにくい?

新卒で入社して「こんな会社とは思わなかった。」「自分には向いていない…」と、1年たたずに退職・転職するのは一度考え直したほうがいいかもしれません。

IT企業では若手のエンジニアが重宝されるとはいえ、1年以内の転職は相当リスキーなことをまずは知っておいてください。新卒者はフレッシュでよいイメージを持たれますが、一度どこかに勤めてすぐに辞めたという傷がつくと、フレッシュなイメージは地の底まで落ちます。

一般的な企業もそうですが、まず入社してすぐに辞めてしまうような人材は敬遠されるもの。企業によっては書類選考で100%落とすこともあり、応募しても応募しても書類で落とされる…そんな事態になることもあるんですよ。

仕事は本来楽ではないものですから、どんな職場でも人間関係が複雑だったり、残業が当たり前だったり、下積み期間が長いといった、何かしらの不満点はあるものです。

1年以内に退職してしまうと、そのストレスを乗り越えることができない使えない人物…とみなされてしまうんですね。

確かにIT企業には信じられないようなブラック企業もありますが、それが採用担当者に伝わることは稀です。特に年配の面接官になると、いいイメージを持たないことは想像できますよね。

例えば勤めて3ヶ月目に余りの激務で倒れて救急車で運ばれた…といった客観的にブラック企業であることがわかるような事例があればまだしも、転職者の伝え方によっては「本人の問題」として受け取られてしまうことがほとんどなのです。

SEもエンジニアとしての技術が伴って、初めて転職に成功します。しかし、入社1年目の新卒では大した経験も技術も身についていません。

そのような転職者をあっさり採用するとしたら、その企業もブラックである可能性が高いので要注意です。

普通に考えると、同じ企業で5年務めて経験も技術もある転職者と、新卒で入って1年以内にやめた転職者なら採用されるのはどちらかわかりますよね。特にホワイトと言われる優良IT企業は、そのような優秀な人材から採用されますので、1年以内に辞めた転職者の採用枠はない…と考えたほうが妥当です。

転職先がブラックだとしたら、再び転職を考える必要が出てきます。そのため、ITエンジニアも入社1年以内の転職はなるべく避けたほうがいいのです。

もしそれでも1年以内に転職したいときは、情報処理試験に合格しておくと有利になります。

女性
20代SEの転職に必須?基本情報技術者と応用情報技術者 取得のすゝめ

20代で転職するときに合格しておきたい試験は基本情報技術者と応用情報技術者。出題の難易度は高めになりますが、企業にSEやPGとして評価を受ける基準の一つになります。記事では若手のエンジニアが、ぜひ取得しておいたほうがいい理由をご紹介します。

3年以内に退職したSEは嫌がられる?

パソコン

入社3年目というと、一人前として働いてしばらくたったころです。この時期になると、会社や仕事を俯瞰してみることができますし、自分の将来のビジョンやキャリアも考える時期。そのため、転職を考える方も多いですよね。

新卒から入社後3年目は、やっと社会人として会社に貢献できるようになったころと言われています。

それまではその社員の教育や研修にお金がかかり、会社にとっては赤字の社員です。3年目でようやく会社に黒字をもたらすことができるようになるということですね。

つまり3年以内に退職されると、会社にとっては大赤字。

企業の本音を言えば、「入社3年目では辞めないでほしい。」のです。

特に社員の教育をしっかり行うような優良企業は、入社して3年くらいでやめてしまう人材を警戒します。赤字社員のままでやめてしまうということですから、そのような人材よりも、長く続けてくれそうな人材を採用したいんですね。

せっかく高い技術力があっても、早い転職はあなたの価値も下げてしまいます。社員研修に力を入れている、ホワイト企業に転職したい場合は、特に気を付けたほうがいいかもしれません。

そのため、最低でも3年、できれば5年は一つの企業に勤めたほうが、良い条件の企業に転職できる確率が上がります。入社1年目の転職よりもリスクは下がりますが、3年以内の転職もまだまだ厳しい目で見られる時期と覚えておいてください。

転職したほうがいい場合もある

新卒で入社して、1~3年以内に転職をすると、あなたの社会人としての評価も下がってしまう可能性があることをご紹介しました。

ただ、全ての事例において当てはまるわけではありません。IT業界はかなり悪質なブラック企業が存在するのは確か。

IT企業のSEは、納期がほぼタイトなので激務になりますが、納期が終わると一定期間は暇になることがあります。しかし、安価な値段で下請けを行う会社だと、無理な数のシステム開発を請け負うため、ITエンジニアは常に激務にさらされます。

やってもやっても終わらない仕事…常に終電の帰宅で、徹夜はしょっちゅう。睡眠時間は3時間未満で毎日寝不足、職場では上司が怒鳴りまくってる…。こんな職場環境で働き続ければ、いずれ体も壊しますし、精神的に病んでしまう可能性まであります。

このような完全ブラックな企業の場合は、体や精神が壊れる前に転職を考えたほうがいいかもしれません。一度体調を崩すと、回復までにかなりの時間がかかります。

転職活動は確かに厳しくはなりますが、体を壊して働き続けるよりも、後々のことを考えると、早めに見切りをつけて行動したほうがいい場合もあります。

ただの逃げと転職をしたほうがいい場合を見極めること!

見極める

転職したほうがいい例もご紹介しましたが、自分で判断するのは少し難しいですよね。少なくとも以下のような条件の時は、転職せずに何年か働いたほうが後々有利になります。

☑社員研修に力を入れている企業に勤めている

☑資格取得を推奨してくれる企業に勤めている

☑下積みが多く、今の仕事にやりがいを感じない

社員研修や資格取得は、企業にとっては「赤字になる行為」です。しかし、教育に力を入れてくれるということは、社員の技術向上につながりますので、転職するときにも有利に働く可能性が高いです。また、企業側が社員に長く勤めてほしいと考えているということがわかりますよね。

下積みが多い企業の場合も、基礎力をしっかり付けてから責任ある仕事を任せる方針かもしれませんよ。ブラック企業の場合、ろくな研修もなく新卒者をすぐに現場で一人の人員として使う場合がありますが、どちらが社員の成長を促しているのかは一目瞭然ですよね。

漠然とした不満や不安をもとに退職をしても、あなたの市場価値を下げるだけで転職に成功できる確率は下がってしまいます。

そうならないためにも、まずはあなたが現在の会社のどういった点に不満を持っているのか、書き出してみましょう。そしてその書き出した不満点を、現在の会社で改善できるかを検証してみましょう。

部署異動をお願いできるか、人事に交渉してみることもできますし、仕事の割り振りを上司に相談する方法もあります。もし会社内での改善が難しいなら、プライベートで、少しでも転職に有利になるような資格を取得してみることもできます。

どちらにしても、現在の会社でできることをすべて行って、「もう自分でやれるだけのことはやった…。」と思ったときに初めて、転職を考えてみてはいかがでしょうか。

まだできることがあるのに辞めてしまうのは、色々と自分で言い訳を作って辞めてしまうような、逃げ癖がついてしまう可能性もあります。

逃げ癖には要注意

ブラック企業ではないけど、直属の上司が嫌な奴だから辞めたい

突然の部署異動で、向かない仕事をさせられてる

このような理由で退職する場合、今あるストレスからただ逃げたいだけになっていませんか?一度「○○が嫌だったから…」という理由で退職してしまうと、次に就職した会社でも何かとストレスを見つけ出し、逃げ出す癖がついてしまう可能性があります。

どのような会社でもある程度のストレスはかかるのが当然なこと。自分にぴったりの企業など存在しません。会社の嫌なポイントばかりにフォーカスすると、その見方の癖がついてしまうんですね。

しかし、安易に転職を繰り返すと、あなたの人材としての市場価値が下がってしまうことはご紹介した通り。ストレスから逃れるために転職したせいで、あなたの評価がどんどん下がってしまうなんて、とてももったいないことだと思いませんか?

先ほどの改善点の通り、まずは不満点を洗い出して、現状の悩みを解決できないのか検証してみてください。もしお給料で不満な場合も、経営者に交渉することもできます。(ただし、辞めることも覚悟の上でになりますが…)

このような改善や問題解決能力は、社会人としても必要なスキルになります。どうせ転職を考えるのでしたら、退職も覚悟でまずはアクティブに動いてみましょう。

関連記事

現職でできる改善方法を以下の記事でご紹介しています。参考にしてください。
女性チームリーダー
IT企業の理想の上司タイプはどれ?嫌味を言う上司への対処法

IT企業においても直属の上司によって、エンジニアの成績やモチベーションは変わります。上司は部下の管理を行えばいいだけではなく、部下の相談役となり仕事のパフォーマンス性をあげる役割も担っていますが、残念ながらその条件を満たす上司は多くありません。今回はIT企業における4つの上司のタイプと、嫌味を言う上司への対処法をご紹介します。

やりがい 仕事 いらない
「仕事にやりがいを求めすぎるな」という考え方も一理ある件

あなたは今の仕事にやりがいが感じられないから、転職したい…とお悩みでしょうか?やりがいのある仕事を行えば、毎日がイキイキと充実しますし、笑顔で過ごすこともできますよね。それではあなたにとってのやりがいとは、給料でしょうか、スキルアップできる仕事でしょうか、それとも人に感謝される仕事でしょうか。でも実は、やりがいのある仕事を求めない人のほうが、転職するときにモテ人材になる可能性が高いのです。その理由についてご紹介しますね。

悩んでいるなら転職エージェントに相談してみて

入社1~3年以内の転職で悩んでいるなら、まずは転職エージェントに登録してみてはいかがでしょうか。

転職エージェントは、はっきりと転職したいと決めていなくても、相談にのってもらうことができますよ。自分に足りないスキルや、転職したほうがいいのかどうかも、客観的な意見をもらえます。

また、登録時に審査がある転職エージェントですと、登録すらできないこともあります。その場合は「自分にはまだ市場価値がない。」という判断基準になりますので、転職時期はもう少し先にしたほうがいいということになります。転職時期の判断材料にもできますので、もし一人で悶々と悩んでいるようでしたら、まずは相談をしてみてはいかがでしょうか。

以上、「SE入社後1年~3年以内の転職は危険?新卒者も要注意!」でした。

【広告】マイナビエージェント(第二新卒、20代~30代)

【親身なサポートが欲しいあなたへ】
「マイナビエージェント」はただの求人サイトではありません。プロのキャリアアドバイザーがあなたの転職をきめ細やかにサポート。応募から面接対策まで内定獲得にいたるまでの情報提供もあり。
マッチング力とバックアップで選ぶならこのエージェントです。
とくに首都圏・関西圏の求人を強化中。

【広告】doda(若手~ベテランまで幅広く対応)

【豊富な求人数で選びたいあなたへ】
日本最大級の求人数を誇る【doda】なら、あなたに希望にマッチした企業が見つかる可能性が高いでしょう。大手企業を中心に、毎週月・木に情報を更新中。もちろん、面接前後のサポートもあるので、ひとりで転職活動をするあなたに力強いエージェントです。

【広告】ビズリーチ(管理職、ハイクラス対応)

【管理職経験を優良企業で活かしてみたいあなたへ】
ビズリーチなら、強気で前向きなあなたの転職をバックアップします。無料会員登録をすれば、即戦力を求めている大手企業や一流ヘッドハンターからスカウトが届くシステム。自分の市場価値を把握してみませんか?

-転職成功ノウハウ