
初対面の採用担当者を前にして、緊張で頭が真っ白…!!
転職活動中の方なら、だれでも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
面接は、人生の中でそう経験することではないので、誰でも不慣れなものですし緊張するのが当たり前です。さらに人見知りの方になると、相手が初対面の採用担当者…というだけで焦ってしまいますから、面接は気が重いのではないでしょうか?
しかし、極度に緊張してしまうと、いざ話し出しても何を話しているのか自分でもわからなくなりまとまらなかったり、言葉に詰まって出てこなくなりますよね。
そんな面接になってしまうと「失敗した…!!」と落ち込んでしまい、次の面接のときにも「同じように失敗してしまうのではないか?」と不安になり、余計緊張するというループにはまってしまいます。
そんな転職面接の緊張のループにはまらないように、今回は人見知りさんでも使える、転職面接でリラックスできるテクニックをご紹介します。
事前準備は転職面接の要

これは面接の基本中の基本ですが、「面接の事前準備はしっかりすること!」です。企業の研究はもちろんのこと、求人情報のチェック、業界の研究、転職理由、志望動機、自己紹介、自己アピール、質問と回答の予測、笑顔の練習等々…全ての準備をしっかり済ませておきましょう。
知り合いに協力してもらい、面接のシュミレーションまで行っていればより完璧です。
いざ面接の場で緊張しても、「あれだけ自分はしっかり準備をしてきたんだから、大丈夫大丈夫。もし落ちても運が悪かっただけ。」と思えますので、次第に気持ちも落ち着いてきます。
逆にちゃんとした事前準備をしていないと、過度に緊張してしまい、質問されてもしどろもどろになることも。それが失敗体験として自分に刷り込まれてしまいますので、できる限りの事前準備はしておきましょう。
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深呼吸でリラックス

まずはとても単純な方法ですが、深呼吸はかなりの効果があります。人は緊張しているときに、往々にして呼吸が浅くなりがち。
呼吸が浅くなると、冷や汗が出たり、心臓の鼓動が余計に早くなってしまいます。さらに極度の緊張状態になると、無意識に呼吸を止めてしまうことさえあります。こんな状態では、頭が真っ白になってしまいますよね。
そこで深呼吸をするのですが、ポイントとしては、口からゆっくり息を吐いて、鼻からゆっくり息を吸います。その時に、目を閉じて、呼吸に意識を集中するのです。
数を数えながら呼吸をするのもいいですし、鼻や口を通る空気の流れを感じながら呼吸する方法も、深呼吸に意識を集中できるのでおすすめ。
「あの質問がきたら、こう答えよう!」などといった無駄な思考を巡らせるよりも、3分の深呼吸のほうがリラックスできるので、大きな効果がありますよ。
下方比較で気持ちを落ち着ける

人は社会的な自分の立ち位置を確認するために、無意識に他者比較を行うものですが、時に上方比較と下方比較という比較心理が働きます。
上方比較は、自分よりも立場が上と思われる人と自分を比較すること、下方比較は自分よりも立場が下と思われる人と自分を比較することです。
日常的に上方比較をする人は、「あの人に追いつきたい!」と、成長を目指す上昇志向の強い傾向がある…と言われ、下方比較をする人は、自分よりも下の人と比較することで「自分のほうがマシ。」という優越感に浸る傾向がある…と言われています。
そのため、上方比較の人のほうが自信があるタイプと言われるのに対して、下方比較の人は自信がないタイプと言われていてあまり良いイメージがありません。
しかし、転職面接では下方比較が緊張を抑える、有効なテクニックになります。
転職面接で、いかにも仕事ができる応募者や、はきはきと発言をしてコミュニケーション能力が抜群の応募者と自分を比べてしまうと、「自分はダメだ…!」と落ち込んでしまい、パフォーマンスが下がってしまう気がしませんか?
でもそんなときに、「自分よりも下かな…」という人を見て、「あの人よりは評価がよさそう。」「あの人よりはしっかり話せてるな…」と思えば、緊張感が和らいで落ち着いて話をすることができます。
もちろん手放しにおすすめできる方法ではありませんが、緊張を和らげるテクニックの一つとして使ってみると、思いのほか面接がうまくいきますよ。
森田療法であるがままを目指す

精神療法の一つに、森田療法というものがあります。精神疾患のある患者さんに行う精神療法ですが、そのエッセンスを転職面接の場でも利用することができます。
簡単にご説明しますと、自分の感情や情動を「あるがまま」受け入れるというもの。
面接で緊張している自分を意識して「緊張してるんだな…。しょうがない、これが今の自分の精一杯なんだから。」と受け入れ、緊張したままで面接を受けます。
「何の解決にもなってないじゃないか!!」
と、思いますよね。
ええ、実はそうなんです。
森田療法では、湧き上がる感情を何とかしようとしたり、消そうとすることはしないんですね。浮かんでくる感情はそのままにして、行動だけ起こします。
そもそも、面接で緊張してしまうのはなぜかというと、「面接官に良い印象を残そう!」とか「絶対内定を取ってやる!」とか、必要以上に自分を良く見せようと意気込むことで起こります。
気負いから体が戦闘態勢に入ってしまい、ホルモンが分泌されて全身に緊張が走ってしまうんですね。そのような状態では、到底自分の能力を最大限に引き出すことはできませんし、脳もパニックを起こします。
体に緊張による不快な反応が起こり、それを脳が気にすることで焦りの気持ちが強化されます。そんな時に「緊張を何とかしなきゃ」と思うことで緊張への囚われが強くなり、かえって緊張のループから抜け出せなくなってしまうんですね。
逆に、自分のそのままの感情を受け入れると、緊張への囚われが無くなっていきます。体は緊張が残っているかもしれませんが、脳は思いのほか冷静さを取り戻しリラックスすることが可能になりますよ。
そして、「緊張したけど、何か話せた。」そんな経験ができれば、自分への信頼度も上がっていきます。徐々に緊張することに焦りを感じなくなります。
楽しむことに集中する

面接の場では、どうしても内定をもらいたい…!という気持ちが前面に出てしまい、その意気込みから間違った自己アピールをしたり、採用担当者の質問がうまくくみ取れないという事態になります。
それよりも、「この場を楽しもう。」と、楽しむ意識に集中する方法もおすすめです。意識を「成功させよう。」から「楽しもう。」にシフトすることで、徐々に体も脳もリラックスできます。
先ほど森田療法でもご紹介しましたが、「緊張しちゃだめだ…!」と緊張を何とかしようとするのではなく、「緊張しててもいいんだ。この貴重な場を楽しもう。」と緊張をそのままに受け入れて、意識だけを変えるんですね。
面接の場とは、普段は接することができない企業の担当者に会える場ですし、企業の方針や雰囲気を知る貴重な機会。「間違えたらどうしよう…。」と囚われるのではなく、ぜひ自分の挑戦の場として活かしましょう。
緊張しても、評価が落ちるわけではない

人見知りさんだと、稀に「緊張してもしっかり話せるように!」と志望動機や転職理由など、丸暗記する方がいますが、これって実は逆効果なんです。
事前準備にないような予想外の質問がきたときに頭が真っ白になってしまったり、暗記内容を間違えたときにしどろもどろになったりと、かえってパニックになることも。
事前準備を怠らないのは基本ですが、丸暗記というよりは、「このフレーズは絶対に伝えたい!」というような、ポイントポイントを抑えるようにしましょう。
また、話の結論を決めておくといいですね。緊張して説明がうまくできず、結論まで行かない…という方は、「結論を先に伝え、その理由を後に説明する。」という方法ですと、採用担当者に話の意図がしっかり伝わります。
誰でも面接の場では緊張するもの。そのことは面接官も十分に分かっています。
だから緊張してるからといって、あなたの評価が落ちるわけではないので安心してくださいね。むしろうまく話せなかったときに、「すみません、緊張してしまって…。」「緊張してうまく話せないかもしれませんが…」と本音を打ち明けると、正直でまじめな印象を与えますので、面接官が好印象を持つことさえあります。
緊張をしてると早口になることも多いのですが、ゆっくり相手に伝わるように心を込めて話すと、採用担当者にもあなたの人となりがきっと伝わりますよ。
以上、「転職面接で緊張して話せない…!そんな人見知りさんも安心の緊張緩和テクニック」でした。