IT関連の中小企業は激務なのに平均年収は低い?IT業界で高収入になる方法

投稿日:2018年2月14日 更新日:

年収

「SE10年目だけど、給料がなかなか上がらないから転職しようかな…」

「激務だけど、同年代のサラリーマンより給料が低くて辛い。」

あなたはそんなお悩みをお持ちでしょうか?

IT関連は数ある業種の中でも、「激務・年収が低い」と時に厳しい評価を受けることのある業界です。特に中小企業は、大企業に比べて年収が低い傾向がありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

実はIT業界に勤めていても、高収入になれる方法があります。

さらに、職種によっては年収1000万円を超える可能性もあるのです。

だからもしあなたがIT業界に嫌気がさして、異業種に転職しようとお考えなら、ちょっとお待ちください。

この記事にIT業界でも高収入を得るためのヒントが書かれていますので、ぜひご一読いただけたらと思います。

IT企業の平均年収は?

IT系といっても、ハードウェア系企業やソフトウェア系の企業、インターネット業界、通信、WEbビジネスなど実に幅広いジャンルに及びます。

その中でも職種はSE、プログラマー、Webデザイナー、情報処理サービス、営業、コンサル、ホワイトハッカー、事務など多種多様。

入社する企業によって職種や業務は分かれますが、まずはIT業界のざっくりとした平均年収をご紹介します。

こちらはDODAがIT関連企業に勤める男女16万人に対して行った調査結果です。(2013年10月~2014年9月末まで)

IT企業 年収

出典技術系(IT/通信)(平均年収2014)/DODA

年代別、男女別で差がありますが、平均すると488万円ということがわかります。

また、Tech総研 2万人を対象にしたアンケートによると、ソフトウェア関連企業ではもっとも多い年収分布帯は400万円~500万円(26%)。

ハードウェア関連企業のもっとも多い年収分布帯は500万円~600万円(27%)と、ハードウェア関連企業のほうが、年収が高い傾向にあります。

参考2万人の年収比較!IT系職種は本当に給料が安い?/リクナビNEXT・Tech総研

このように業界の中でも、ジャンル別で年収にもばらつきはありますが、おおむね年収は500万円前後と考えてよいでしょう。

「え?!俺そんなにもらってないけど…」

このデータを見て、そんな風に思われた方もいらっしゃいますよね。確かに、年収500万円に満たない30代~40代の方も多くいらっしゃいます。

実は、先ほどご紹介したDODAのデータは、大手企業(ホワイト企業)に勤める正社員を対象に行ったアンケートなので、中小企業は含まれておらず、全体的に年収が高いデータになっているのです。

では、IT業界の大手企業、高年収企業は一体どのくらい給与をもらっているのか、次でご紹介していきます。

IT業界の高年収企業は?

こちらのデータは「IT企業ランキング★」というサイトが紹介していたIT企業別の平均年収ランキングです。

IT企業 高収入

出典:平均年収ランキング/IT企業ランキング★IT企業を徹底比較!

トップのスクエアエニックスはゲーム事業や出版事業を行う会社ですが、平均年収が1402万円非常に高いことがわかります。

また、3位の㈱野村総合研究所も1156万円ですが、こちらもIT業界の中で毎年高年収ランキングにランクインする企業です。

このような高年収企業を含めた大企業の年収を平均してみると、大体500万円前後になる…というわけです。

紹介した企業以外でも、インターネット業界のYahoo!やGoogle、通信のNTTなどの最大手は、年収も高い傾向があり、新卒者や転職者にも人気があります。

しかし、日本の企業全体で見ると、このように高収入の大手企業はごくわずかで、中小企業の数のほうが圧倒的に多いことが現状。

それでは、中小企業の平均年収はいったいどのくらいになるのでしょうか?

IT企業の中小企業は年収が低い?

IT業界中小企業の平均年収の正確なデータはありませんが、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、IT業界も含めた業種全体の、大手企業と中小企業で、年収にかなりの開きがあることがわかります。

企業規模別 年収

出典平成28年賃金構造基本統計調査 企業規模別/厚生労働省

こちら日本の全ての企業のデータですが、例えば35~39歳の男性の年収を確認しますと、大企業の平均年収は365.8万円、中小企業は309.1万円、小企業は290.1万円と、中規模企業と小規模企業の給与差は少ないものの、中小企業と大企業の差が大きいです。

これは年齢が上がるにつれてより顕著になり、50歳~54歳になると大企業は502.2万円、中企業は406.3万円、小企業は340.2万円と、100万円前後もの差が開いてしまうのです。

企業別 年収 男性

出典平成28年賃金構造基本統計調査 企業規模別/厚生労働省

こちらは男性の企業規模、年代別の年収の推移ですが、大企業は年齢とともに年収が大きく上がっていくものの、中小企業の上がり幅は少ないことが分かりますね。

20~30代のころは大企業でも中小企業でも年収の差はそれほど大きくないのですが、年齢が上がるにつれて年収格差が広がります。

IT企業の中小企業の正確なデータはありませんが、IT業界もおおむねこの傾向が適用できると考えられます。

ただ、さきほどご紹介した厚生労働省の大手企業の年代別平均収入よりも、DODAの大手企業の平均年収のほうが高かったですよね。

つまりIT業界は様々な業種の中でも平均年収が高い傾向にあるということです。

しかし、IT業界では最低年収の企業と最高年収の企業の格差が激しく、格差が激しい業界とも言われています。

確かに先ほどご紹介したIT大手企業の平均年収ランキングを見ると、上位は1000万円越えもありましたが、最低年収を見ると、実は年収が100万円代という企業もIT業界にはあるのです。

また、ITエンジニアでも正社員に対して、派遣社員、契約社員、パートやアルバイトの間では年収に大きく開きがあります。

しかし、IT業界はクライアントの要望に合わせてシステム構築や開発業務を行ったり、プロジェクトの納期があるので、正社員であってもアルバイトであっても、大手企業であっても中小企業であっても基本は激務。

だから、IT業界の中小企業勤務になると「低収入・激務」という非常に厳しい労働環境である…という評価を受けているんですね。

でも、もしIT関連中小企業にお勤めの場合も、どうかガッカリなさらないでくださいね。

職種や企業の選び方によって、IT業界でも十分に高収入を得られる可能性があります。

IT業界で高収入を得る方法

生涯年収アップ

IT業界で高収入になろう!と思ったら、現状維持では無理な話です。しかし、だからといって30代~40代から異業種に転職しようと思っても、厳しい現実が待っています。

スタート
30代前半は未経験職種への転職は難しい?企業が転職者に求めていること

「40代、50代ならまったくの未経験職種への転職は厳しいけど、まあ30代前半なら大丈夫かも」とあなたはお考えかもしれません。の記事では、転職して後悔しないために、30代前半で未経験の業種に仕事を替える際の注意点や、知っておくべき企業側の本音や、転職前の大切な心構えについてお伝えしましょう。

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しかし、高収入を得られるIT業界の職種や企業なら、ご自分の持つSEやプログラマーとしてのスキルが存分に生かせるので、転職活動も成功しやすくなります。

そのため、異業種への転職ではなく、IT業界の転職で高収入を得られる方法に絞ってご紹介しますね。

大手企業に勤める

IT業界は、プログラマーやSEであっても、職種によって給与の差があるのではなく、勤める会社の規模や業績によって年収に開きがでます。

同じシステム構築を行うSE職であっても、大手企業に勤めているのか、大手の下請け会社やベンチャー、中小企業に勤めているかで給与は雲泥の差です。

もちろん大手企業の中でも差がありますが、より高収入なのは法人向けのシステムやサービスを構築する業務を請け負う企業。

どの企業でもITシステムの構築・導入は必須で、IT関連企業の法人向けサービス提供は安定的なニーズがありますので、業績不振にもなりにくいのでおすすめです。

また、IT業界の大手といえば、インターネット業界のGoogle、Yahoo!、フェイスブック、楽天、サイバーエージェント、通信系はソフトバンクやNTT、ゲームソフト・ハード関連はスクエアエニックスや任天堂などが人気も高く高収入な企業になります。

このような大企業や安定した業績を持つ企業に転職する方法が、IT業界でも高収入を得る方法の一つ。

しかし、安定企業や大手企業への就職は、新卒者でも激戦、転職者になると経験と高い能力を求められるので、さらに狭き門となります。

そういった場合は、どうしたらいいのでしょうか。

残業代を出してくれる企業に勤める

大手企業への転職が難しい場合の解決策の一つは、残業代を出す企業に転職する方法。

SEをはじめとするITエンジニアは、ほとんどどの企業でも激務なので、残業代が出る・出ないで年収にかなりの開きが出ます。

だからたとえ中小企業であっても、しっかり残業代を払ってくれる会社なら、高収入になる可能性が十分にあります。SEも納期までは徹夜は当たり前の超激務、トラブルが発生すると休日も返上になります。

激務である分、できるだけ福利厚生や残業代の支払いをしっかり行ってくれる優良企業を選びましょう。

一説ではプログラマーやSEの評価は日本に比べて海外のほうが評価も収入も高くなるため、英語ができるITエンジニアは海外に移住する傾向がある…という話もありますが、海外は日本以上に実力主義の社会です。

実力によっては、日本よりも年収の格差が大きくなりますので、注意が必要。

それならば、少しでも条件の良い、福利厚生のしっかりした日本の企業に転職するほうがおすすめです。

次に、大企業や残業代を出す企業に勤める以外に、高収入な職種を目指す方法をご紹介します。

高収入のIT職種を目指す

IT業界の職種の中で、SEやプログラマー、事務などは中小企業になるほど低い傾向にあります。

しかし、IT業界の中でも高収入の職種があるんですね。

DODA最新版の平均年収データ(職種・業種別)によると、高年収の4位にIT/通信系のプロジェクトマネージャーがランクイン。平均年収は670万円と非常に高いです。(参考:平均年収ランキング2017(平均年収/生涯賃金)/DODA

また、10位にはIT業界のプリセールスもランクイン、年収は617万円です。

そして同じくDODAの2015年職種別平均年収ランキングでは、ITコンサルタントが6位にランクインして、平均年収は630万円でした。(参考:平均年収ランキング2015(平均年収/生涯賃金)/DODA

データを確認すると、たとえIT業界であっても、職種によっては全業界の中でもベスト10にランクインできるような高収入を得られるということがわかります。

それではDODAで紹介されていたIT業界の高収入職種について、ご紹介していきます。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは企業に最適なシステム開発の提案、設計・構築・提供をして、経営改善を図る業務のことを指します。

企業の持つ経営的な改善点や問題を解決することを目的としているので、システムの設計や開発だけではなく、経営者的な視点も必要になります。

また、大勢のSEやプログラマーと一緒にシステム開発を行うので、コミュニケーションスキル、管理能力も必須。

プロジェクトマネージャーと業務としてはほぼ同じですが、ITコンサルのほうがより経営的な視点が必要になります。

IT技術の知識、プレゼン力、問題解決能力、ITエンジニアをまとめる統率力、クライアントとの交渉力などありとあらゆるヒューマンスキルが必要になるハードルの高い職種ですが、その分やりがいもあります。

高いスキルを求められるので、年収も高くなることがほとんど。年収1000万円越えということも珍しくありません。

プロジェクトマネージャーやリーダー

システム構築の責任者や管理者のことで、プロジェクト全体の統率・管理を行います。

プログラミングを自分で行うことはほとんどなくなりますが、ITエンジニアへの業務配分や調整、費用やスケジュールも考慮に入れて、プロジェクトを成功させるマネジメントスキルが必要になります。

プリセールス

自社の営業担当者に同行して、クライアントに自社製品や自社システムのプレゼンを行う職種です。

開発までの構築、工程、導入までのプロセスを、クライアントに対して論理だててわかりやすく説明する能力が必要で、IT関連の知識はもちろんシステムを実際に構築した経験は必須。

商談の成功は、このプリセールスのプレゼン力にもかかっているといわれるくらい重要な役目ですが、簡単に言うとSE+営業+プレゼンの能力が必要になります。

どの職種がおすすめ?

ご紹介した3職種は、IT企業の中でも高い年収傾向にありますが、ITコンサルタントとなると、企業への経営改善の提案や、フリーの場合は交渉術なども必要になりますので、ハードルは少々高くなります。

しかし、プロジェクトマネージャーなら、SEとして第一線を活躍してきた人なら、十分に勤めることは可能です。

SEの技術にプラスして求められるのは、多人数をまとめるマネジメント力。

SEやプログラマーとしての技術はあっても、マネジメント力やヒューマンスキルが足りている人材は少ないので、プロジェクトマネージャーやリーダーを務められる人材は転職市場でも人気があります。

また、プリセールスも実際に営業のサポートをして実績を上げていける即戦力の人材が求められていますので、売り手市場といえますし、大手企業の募集もあります。

もしも今までプロジェクトマネージャーを務めたことがない方は、現職で新規プロジェクトの立ち上げがあるときに、リーダーに挑戦してみましょう。

「今の会社でプロジェクトマネージャーをしても、給料がほとんど変わらないんだけどな…」と、躊躇されるかもしれませんが、現職でのマネージャーの経験を、転職活動で活かすのです。

プロジェクトマネージャーを立派に務め上げたことがある…ということは、転職活動でもかなりの強みになりますので、プロジェクトリーダーの年収が高い他企業に採用される可能性も出てきます。

また、プリセールスも、現職の営業部隊について営業先に行けるなら、積極的に同行してみると、自然と営業スキルが身につくことも。

今あるスキルを現職で最大限に活かすことで、高年収になるための転職という次のステージに移ることができますよ。

まとめ

IT業界は「激務、大手は高収入だが中小企業は低収入」という傾向がより顕著です。

しかし、ITエンジニアとして人生を終えるのではなく、さらに職種のワンランクアップを目指せば、高収入も十分に可能。むしろ他の業種よりも高収入になる可能性も秘められているのです。

「IT企業はほとんどが激務で低収入だから、転職しても同じ…」

と、諦めるのではなく、スキルアップをしながら転職に備える方法が高年収になるための秘訣。

IT業界にお勤めの方は、プログラミングスキルやシステム構築能力を身に着けていますが、そのスキルを活かさない他業種に転職するのはなんとももったいないのです。

もし転職をお考えなら、ぜひ自分の持つスキルを最大限に活かした転職活動をしてください。

ご紹介した高収入の職種はどれもITエンジニアとしての経験を活かせ、さらにやりがいのある職種ばかりですので、まずは目標を立ててみるのはいかがでしょうか。

一口にIT企業といっても福利厚生も年収も業務内容も様々ですが、ワンランク上のスキルを身に着けた職種ならば、高収入も夢ではありません。

また、たとえ中小企業であっても福利厚生がしっかりした会社、意外なほど高給どりな会社もあるので、転職活動を行う中で、自分の条件にベストな企業を探してみてください。

以上「【IT業界】中小企業の平均年収は低い?高収入になる方法」でした。

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