転職というのは、あなたの人生における一大イベントです。でも採用企業にとってもそれは同じことなんですね。
ひとり入社することによって企業側も「生涯賃金」というものを考えます。採用にも慎重にならざるをえません。
採用したのはいいものの、すぐに辞められてしまっては損失は企業にとって痛恨事です。そのためにも履歴書、職務経歴書を入念にチェックし、面接で応募者が有為な人物であるかどうか精査します。
あなたが転職活動するときに大切なことは、企業側に自分の良さを「味よく」伝えることです。せっかく企業にぴったりのスキルを持っていても、もったいないPRをしているために書類選考に落ちたり、面接で不採用になったりする人は少なくありません。
転職に失敗している人は、必ずといっていいほど、わざわざ評価を下げるようなふるまいを無意識のうちにやっているのです。あなたも企業が採用したくない人の履歴書や職務経歴書や面接態度がどういうものか、しっかり把握しておきたいと思いませんか?
といっても、実際以上によく見せるための、皮相なテクニックをお伝えするわけではありません。企業側が「この人とぜひ会ってみたい」「この人と一緒に働きたい」と思わせる伝え方があるのです。
ここでは、不採用になりやすい履歴書・職務経歴書・面接態度を取り上げて、あなたの転職を成功へと導くヒントを50個お伝えしましょう。
どうか最後までお付き合いください。
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企業が採用したくない履歴書編
志望動機がぼんやりとしている
希望動機が漠然としている履歴書から、熱意や意欲が伝わってきません。
企業はあなたが入社することでどんなメリットがあるのか知りたいわけです。
あなたがその企業でどんな貢献ができるのかホットで具体的に伝えましょう。
所持している免許・資格をすべて列挙している
応募企業の業務内容にかかわらず、取得した資格をすべて履歴書に書く人は少なくありません。
職種にまったく関係のない資格は除外して、その企業で戦力となるような資格を、業務に必要とされる資格を上から順番に列記してアピールしましょう。
また応募企業の業務に関係のある資格を現在勉強中であればその旨記載するとプラスの評価になります。
履歴書に書かれている字が乱雑
字が下手であることと、字が雑であることは似ているようでまるで違います。
たとえ下手な字でも、意気込みや熱意を採用担当者に示すこともできるのです。
履歴書の字が乱雑だと、仕事もだらしなく雑だと思われるでしょう。
上手い下手ではなく、一文字一文字心をこめて書くことで「伝わる履歴書」になります。
在職期間が短い会社を履歴書に記載していない
短期間で会社を辞めた場合、不利となるからという理由で履歴書に記載しない人もいます。
しかしあとから発覚すれば、企業のあなたに対する心証は悪くなるかもしれません。
たとえ短期間でも在職期間があれば隠さずに記載するようにしましょう。
長期のブランク期間について何の記載もない
もし半年以上のブランク期間があれば、採用担当者は何をしていたのか質問してくるかもしれません。
その期間の活動について記載しておくことをおすすめします。
もちろん「転職活動」でも構いませんが、「志望職種に役立つ勉強をしていた」と伝えたら企業側に前向きで意欲的な姿勢を伝えることができるでしょう。
履歴書があまりにも「オリジナルフォーマット」すぎる
オリジナル履歴書が悪いというわけではありません。しかし企業の採用担当者は市販の履歴書のフォーマットに馴染みがあります。
もしあなたがオリジナルの履歴書にこだわるならJIS規格履歴書と同一の項目は入れるようにしましょう。
ハローワークの履歴書・職務経歴書の書き方というページでJIS規格の履歴書をダウンロードできます。
具体的な年収額を履歴書の希望欄に書いている
たしかに転職するうえで待遇面は大切なことですが、履歴書の本人希望欄に「年収●●万円希望します」と書くのはいかがなものでしょう。
応募企業の採用担当者が見るのは、「求職者が企業にとってどんな強みを発揮できるのか」「将来どんな人材になってくれるか」です。
待遇面よりも、まずは仕事への熱意と意欲を見せることが大切なんですね。
不採用で返却された履歴書を使いまわしている
他の会社に応募して書類選考で不採用になった場合、履歴書が返却されることがあります。
その履歴書を使いまわす人がいますが、これは基本的にNGです。
複数の女性にラブレターを使いまわして送るような男性をどう思いますか?
その履歴書が使用済みであるかどうかはわかるもの。
応募する企業ごとに一社一社オリジナルの履歴書を書かないと採用担当者に思いを伝えることはできません。
修正液を使っている
もし誤字脱字がある場合、もうその履歴書はボツと考えてください。
修正液や修正テープといった便利なアイテムがありますが、それら使った履歴書は企業側にだらしない印象を与えてしまいます。
履歴書はあなたの性格や能力を表すもの。
何度も見直して誤字脱字のない完璧な履歴書に仕上げて応募しましょう。
学歴欄の入学、卒業年度に誤りがある
社会人経験をして転職する際、つい忘れてしまうのが、入学および卒業年度です。
企業の担当者は、年齢から卒業年度をチェックしているので正確な記載が大切になってきます。
義務教育の部分はカットし、高校からの記載でよいので正しい年度を書きましょう。
以下の計算表はとても便利です。
記載に省略が多い
「○○商事㈱ 退社」とか、「県立△△高校 卒業」といったように、会社名や学校名を省略して書くのはNGです。
正式には、「○○商事株式会社 退社」「県立△△高等学校 卒業」になります。
履歴書はあなたのこれまでの人生を伝える正式な書類です。省略のないように正式名称による記載を心がけるようにしましょう。
年号表記が統一されていない
あなたは西暦派でしょうか、それとも和暦派ですか?
履歴書を書くうえで、どちらが正解というのはありませんが、学歴、職歴の年号がバラバラだととても読みにくくなります。
西暦なら首尾一貫して西暦で通すようにしましょう。途中から昭和や平成が混じらないようしてくださいね。
【企業が採用したくない職務経歴書編】
気合い入れすぎて枚数が多すぎ
熱意や意欲を一生懸命伝えたいあまり、ものすごく長い職務経歴書を書く人がいます。
しかし、何枚にもわたってびっしり書かれた職務経歴書に目を通す採用担当者の身になって考えてください。
できるだけコンパクトで読みやすい量がいいと思いませんか?
できれば2枚程度、多くても3枚程度に簡潔にして要を得た職務経歴書を書くようにしましょう。
「編年体式」だと転職回数の多さが露呈する
職務経歴書の書式には大きく「編年体式」と「キャリア式」に分けられます。
一般的な「編年体式」は時系列にそって職務を書いていくので、書きやすいといえるでしょう。
しかし転職回数が多い場合、「長続きしない人」という印象が際立ってしまうことも。
そこでおすすめなのが「キャリア式」による職務経歴書です。
携わった職務内容ごとにまとめて書いていく方法です。
転職した回数ではなく、経験の厚みをアピールすることができるでしょう。
キャリア式についての記入方法は以下のページが詳しいです。
関連 【完全版】職務経歴書の書き方マニュアル - マイナビ転職
強みとなる経歴が目立たない
「編年体式」のもうひとつのデメリットは、直近で応募職種と共通した仕事に携わっているのに、それが強調されにくいことです。
強みをアピールできる「キャリア式」なら、採用担当者にもわかりやすいプレゼンが可能になります。
一番伝えたいことを職務経歴書の一枚目の最も目立つ位置に記載するのが鉄則です。
アンマッチな強みをアピールしている
自分が考えている強みと企業が求職者に求めるスキルは往々にして食い違っていることがあります。
企業が欲しい戦力とはどういうものか?どんな人材を求めているのか?しっかり掌握してアピールしたいものです。
そのためには企業のホームページや求人広告をしっかりチェックして、歓迎している人材にマッチするよう自分を最適化させましょう。
職務経歴書には「貴社に貢献できる私の強み」という記載があれば、わかりやすく伝えることができます。
募集業務と関連した職務経歴を書いていない
まったくの未経験の職種でも、企業が募集している業務や職種と関連した内容を書くべきです。
関連のない職種に携わった期間が長くても、「この経験は御社の業務でも十分活かせます」と結びつけることで採用担当者の印象に残るでしょう。
職務経歴書を正直に書くあまり、違いが際立ちすぎては意味がありませんよね。
実績や評価についての言及がない
たんたんと客観的な職務経歴書は、携わった職務内容が無味乾燥に書かれているだけです。
これでは応募者の具体的なスキルがわかりません。
その職務でどんな実績があるのか、どんな評価を得たのか、目標達成率や前年対比による他者からの評価などをわかりやすく簡潔に示すことで職務経歴書を提出する意味があるのです。
採用担当者が「我が社に有為な人材だ」と感じてもらえるよう実績を伝えましょう。
だらだらとした説明口調で経歴を書いている
最初から職務経歴を説明口調で書いてしまうあまり、逆に経歴がわかりづらくなることがあります。
とくに転職回数が多い人は、ひとつひとつの職務経歴を具体的に書くと、伝えるべき強みが埋没してしまうでしょう。
まず経歴書に書くべきことは「職務経歴要約」です。200字程度にまとめておけば読む側も理解しやすく、読み進めてもらいやすくなります。
非正規雇用やアルバイトでの在職期間について書いていない
派遣社員やアルバイトも立派な職務経歴です。
もしその期間について書いていないとブランク期間となるわけで、これは逆に職務経歴としてはマイナスとなるでしょう。
たとえ応募業務と関係なくても、そこで部下や後輩を指導した経験などがあれば、強みとしてアピールできる材料になります。
隠すことなく在職期間と職務内容についてしっかり書きましょう。
自己中心的な志望動機しか書いていない
「御社でスキルアップしたい」「さらに技能を高めたい」といった志望動機を職務経歴書に書く人がいます。
たしかに積極性をアピールできますが、応募企業にとってどんなメリットがあるのでしょう?
大切なのはあなたのスキルアップが、企業の利益に直結していることです。
企業のメリットを常に念頭において、自分の向上心をアプローチしましょう。
読みやすさに細やかな配慮がなされていない
職務経歴書を一生懸命書くあまり、すきまなく文字で埋め尽くされた文章を書いていませんか?
改行がなくびっしりと書かれた文章は、たとえ志の高いことが書いてあっても採用担当者は読んでいる途中で嫌気がさすでしょう。
こまめに見出しをつけて適度に改行して読みやすくする配慮することで、実務能力の高さをPRすることができるのです。
志望動機をコピペして使いまわしている
複数の会社に応募する場合、志望動機を使いまわしていませんか?
自分の強みを職務経歴書に書く際、あまりにもとりとめのない自己PRしか書いていないと「どの会社でも構わないんじゃないの?」と思われてしまいます。
応募職種との関連性がある志望動機を書くことで印象に残る職務経歴書になります。
面倒ですが一社ごとに志望動機を考えるようにしましょう。
職務経歴書なのに学生時代のボリュームが多い内容になっている
第二新卒の方の職務経歴書に多いのですが、社会人経験が少ないと職務経歴書の内容が薄くなるために、その埋め合わせとして学生時代のことを書きがちですよね。
「職務経歴書」には社会人として実務経験を書くべきです。
在職期間が短くても携わった仕事や他者からの評価を中心にまとめましょう。
謙虚さをPRするあまり、自信のなさが目立っている
度を過ぎた謙遜表現を使った職務経歴書は、就職への意欲が伝わりません。
「前職で携わった仕事はたいした内容ではありません……」「若輩者ですが……」といった表現が続くと自信のなさが露呈します。
傲慢で高飛車な印象を伝えてもいけませんが、実直で健全な自己PRは大切です。
退職理由が具体性に欠いている、又は言い訳がましい
前職の退職理由を「会社都合」にとしたほうが採用担当者も納得してもらいやすいと考えがちです。
しかし、理由が書かれていない「会社都合退職」は、もしかしたら前職で問題を起こしたり、損害を与えたりした結果、退社を余儀なくされたのでは?とも考えられます。
職務経歴書には退職理由を具体的に書くようにしましょう。
しかし理由を書きすぎるのはマイナスです。言い訳がましい印象にもなりかねないので、理由は簡潔に書くのがベスト。
【企業が採用したくない面接の態度・マナー編】
全体の「見た目」を整えていない
面接は見た目の印象で決まるというのはわざわざ言うまでもないことですが、大半の求職者は部分的な見た目にこだわっているようです。
どんなに面接前に努力しても、顔の造作を変えたり、からだのラインを変えたりすることはできませんよね。
採用担当者に好印象なのが、見た目の良さというより、全体の清潔感です。
全体としてさわやかな印象をかもしだせるかどうかがポイントとなります。
男女ともに、グレーor紺のスーツが無難。パリッとしたワイシャツや清潔なブラウスとピカピカに磨いた靴で面接に臨みましょう。
入室時のあいさつにメリハリがない
誰でも面接時は緊張するものです。
大きな声であいさつしたくても、本番ではぼそぼそとした声になってしまいがち。
「緊張しているんだな」と思ってもらえたらいいのですが、入社への意欲が欠けていると判断されるのはもったいないです。
あいさつにメリハリをだすにはまずは行動から変えましょう。
背筋を伸ばし、きびきびとした動作で入室すれば、その行動に見合った声が出やすくなります。
無表情で受け答えする
面接中、表情がかたくなって終始、無表情だとどういう印象をもたれるでしょう?
場合によっては協調性のない人という印象をもたれることもあるかもしれません。
だからといって、面接中へらへらする必要はありませんが、柔らかい印象を出すためにも、口角を上げて動きのある表情を意識するようにしましょう。
来社時間が早すぎる
面接の約束時間の30分以上前の訪問は早すぎます。
「到着が早ければ早いほど、時間を守る人」と評価されるわけではありません。
むしろ、配慮の足りない人間であると判断されることもあります。
指定時間より早く到着したら、適当に時間をつぶすようにしてください。
理想は5分~10分前の到着です。
たとえ1分の遅刻でも連絡しない
交通機関の遅れや何らかのトラブルで面接の指定時間に到着できないこともあるでしょう。
その場合の対処の仕方を採用担当者は見ています。
とてもじゃないけど間に合いそうになければ速やかに会社に連絡するようにしましょう。
面接中、視線が泳いでいる
面接の評価は、回答内容はもちろんのこと、応募者の「目」を注視します。
自信と熱意をもって入社志望を語る応募者の視線が安定しているからです。
いっぽう、何かを自信がなく何かを隠している応募者の視線は泳いでいます。
たとえ緊張していても視線をそらしたりせず面接官の目を見て答えるようにしましょう。
まるで丸暗記したような棒読みで回答している
面接ではとくに流暢に話す必要はありません。
質問に対して的確に答えればいいわけです。
志望動機や前職での経験など、前もって予想されることについては、ポイントだけつかんでおいて、あとは当日の雰囲気にあわせて話すようにしましょう。
かんだりつまったりすることがあっても、面接官はそれほど気にしていません。
相手の話を聞いている姿勢を示していない
面接官の質問や話を聞くとき、じっとして無表情だと、「話をちゃんと聞いているのかな」と相手は不安になりますよね。
理解していることを示すためにも、しっかり相づちを打つようにしましょう。
もちろん、オーバーリアクションはかえって軽率な印象を与えかねません。
面接官の目をみてしっかり頷けば、それだけで伝わります。
緊張のあまり、話が途切れて間が持てない
うまく受け答えしようとして、言葉が出てこないことがあります。そうなると頭が真っ白になって話がとぎてしまうでしょう。
無言状態というのは、面接官も応募者も双方が気まずいものです。
その場合、応急手段として「たいへん申し訳ありません。緊張しているもので……」と素直に伝えてみてください。場の雰囲気が少し和らぎます。
語尾が聞き取りにくい
質問に対して的確に答えているつもりでも語尾が小さく聞き取りにくい人がいます。
断定を避けたいときや自分に自信がないとき、心がひるんでいる状態のとき、語尾がゴニョゴニョむにゃむにゃしてしまうようです。
普段のくせで語尾が曖昧なこともあります。面接前に家族や友人から指摘を受けるようにしましょう。
前職の経験を活かせることしかアピールしていない
たしかに企業は即戦力となる人材を求めていますが、「前職の経験を活かせる」という理由だけで応募理由を固めてしまうのはいかがなものでしょう。
「だったら、同業他社でもいいんじゃないの?」と突っ込みたくなってしまいます。
大切なのは前職の職務経験をどう活かせるか、どう貢献できるかをPRしなければいけません。
常に応募企業側のメリットを考慮した回答をするようにしましょう。
過去の実績をひけらかす
とくに中高年の転職者に多いのですが、前職の実績と自慢話が混同したようなPRをする人がいます。
過去の実績を示すことは大切である反面、過去の栄光にしがみついて生きる人では、転職先でも浮いてしまうでしょう。
謙虚に実績を示し、だからこそ転職先でも大活躍できることを示すようにすれば面接官も納得します。
面接で長広舌をふるう
面接官の質問に対して、的確に答えるべきです。
簡潔にして要を得た回答、そしてエピソードをまじえてわかりやすく伝えることができる人は、それだけで高い職務能力を示すことができるでしょう。
だからといって短い一言で回答を終わらせるのも問題です。
コミュニケーションを終了させるのではなく、面接官との対話を楽しむことができれば評価が高くなります。
厳しい質問をぶつけられて、表情が変わりムッとしてしまう
「圧迫面接」といってあえて応募者の痛いところに突っ込みを入れるようなシビアな質問をすることがあります。
応募者の切り返し方を見ているわけですね。
にもかかわらず、ついカッとなって目つきが変わるようでは感情の起伏が激しく、うまく人間関係に溶け込めないと判断されるかもしれません。
こういう場合、「ご指摘はごもっともですが、しかし・・・」というように、面接官の指摘を受け止めてこれからの展望を主張するようにしましょう。
退職理由を聞かれて、つい前職批判してしまう
悲しいことですが、きょうび過酷な労働環境を強いられることは珍しくありません。
もしあなたの前職がいわゆる「ブラック企業」でも、面接では批判めいた発言は慎むようにしましょう。
前職について話すなら、客観的な事実だけを伝えることが大切です。
得難い経験を糧にして、入社後、どういう仕事をしていきたいか前向きに語れば爽やか印象になります。
つい「他社にも応募しているので」ともらしてしまう
面接の後半におかしやすいのが、評価を下げてしまう余計な一言をもらしてしまうこと。
たとえば、「他社にも応募しているので、検討させてください」といった発言です。
とくにわざわざ伝えなくても内定後に入社するかしないか最終的に決めてもいいわけです。
短所を聞かれて「ありません」と答えてしまう
「自覚している短所についてお聞かせください」といった質問を受けることもあるでしょう。
それに対して「ありません」と答えるのはいかがなものでしょう。
面接官は欠点の自覚がない応募者を「自己分析能力の低い人間」とみなすこともあります。
たとえば、「もともと気が短い人間ですが、社会人経験を通して周囲に配慮できるようになりました」と伝えると説得力がありますよね。
イレギュラーな質問をされたら、うろたえてしまう
定番の質問には事前に準備することはできますが、実際の面接では想定していない質問を受けることもあります。
予想外の質問にすっかりたじろいで絶句してしまったり、もじもじしてしまったら「コミュニケーション能力が低い」と判断されることも。
ちょっと変わった質問を受けたら、面接官も会話を楽しみたいと考えています。
リラックスして会話のやりとりを意識してみましょう。
精神論にかたよったPRをしてしまう
未経験の職種における面接は、PRがつい精神論にかたよりがちです。
「経験はありませんが、入社できたら一生懸命仕事を覚えて粘り強く頑張ります!」といった内容になってしまう。
面接官が求めているのは実務面のPRです。
たとえ職種が違っても、前職の具体的な事例をあげて「・・・よって前職での経験は御社の業務でも十分貢献できます」と伝えるようにしましょう。
自分の強みを的確に分析できている人だと評価されます。
入社後の展望について聞かれて、しどろもどろになってしまう
入社後の目標を質問されたら、どのように返せばいいのでしょう。
間違っても「未来のことはよくわかりません。。。」と答えるのはやめましょう。稚拙な人だと思われてしまうからです。
企業が求めている人材は、1年先3年先5年先をイメージしている人。
「1年後には配属された部署で、中心的な存在として活躍したいと考えています」くらいは伝えたいものです。
出されたお茶にまったく口をつけない
面接でお茶が出てきたら、かしこまってまったくお茶に手を付けない人がいます。
当然、応募者に飲んでもらいたいから出されるわけです。口をつけないことで「控えめで折り目正しい性格」と判定されるわけではありません。
大切なのは、もてなしを受けたときのふるまいなんですね。
「ありがとうございます」と伝えるのが最低限の礼儀です。
そしてお茶を飲むとき「失礼します」「いただきます」と御礼を伝えて、音を立てずに飲みましょう。
もしタイミングを逸してしまったら、退室前に飲むのがようにしてください。
業界研究をまったくやっていない
たとえ「業界未経験者可」の職種への転職でも、業界知識をインプットせずに面接に臨むのは非常識のそしりを免れません。
「入社後、少しずつ覚えていきます」といった姿勢では、本気度が足りないと判断されるでしょう。
応募業種の業界については十分調べておくことで、面接でのアドリブ力向上に繋がります。
また応募企業の良さも自然に語れるでしょう。
「いつから入社できますか?」と聞かれて、お茶を濁してしまう
転職では複数の企業に応募するのは普通です。
当然「押さえとして応募した企業」もあります。
では「押さえ」の企業から「いつから入社できますか?」と聞かれたらどうすればいいのでしょう?
この場合、たとえ押さえでも確実な入社可能日を伝えるべきです。
また「当社が第一志望ですか?」という質問にも、「第一志望です」と答えておくのがマナーといえるでしょう。
正式に内定を受けてから受諾か辞退を決めたらいいわけです。
ただし、内定を留保できる期間は、どれだけ長くても数日と考えてください。
「他になにか質問はありますか?」ときかれて「ありません」で終わらせる
面接の終盤になると必ず聞かれるのが「他になにか質問はありますか?」です。
もし質問がなくても「ありません」と終わらせてしまうのは素っ気がありませんよね。
面接官に対しても入社意欲を伝えることができません。
真剣に入社したい会社であれば、さまざまな前向きな疑問が浮かんで当然です。
それでも質問がなければ、「とくに質問はありません。ご丁寧な回答ありがとうございます。入社したい気持ちが強くなりました」と答えることができれば誠実な印象を残すことができます。
まとめ
いささか長かったかもしれませんが、転職活動を有利に進めるための大切なポイントを挙げていったら50個になってしまったことをお許し下さい。
社会人の転職は、新卒者のいわゆる「就活」とは大きく異なります。採用担当者の評価基準も当然、厳しくなるのはあなたもご理解いただけるでしょう。
・・・でも、まだまだ不安は残っているかもしれませんね。企業が採用したくない履歴書・職務経歴書・面接態度がある程度把握できたとしても、それだけでは足りないのです。
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登録者それぞれの強みを分析して、個別具体的な転職プランを提示。履歴書や職務経歴書の添削や、面接通過率をアップさせるセミナー開催など、転職を考えている人にとっては必須のサービスを利用することができるのです。
ひとりよがりの転職は危険ではないでしょうか。書類選考や面接でいつも不採用になってしまう人の多くは、「自分の何がいけないのか」ずっとわからないまま転職を続けています。
業界に精通したプロから、転職を勝ち取るための有効なアドバイスが受けられるのだとしたら、、、利用しない手はありませんよね。
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