「50代だけど転職したい…!」
あなたは、そんな希望をお持ちでしょうか?
今は20代や30代だけではなく、中高年の間でも転職ブームが起こっています。
早期退職制度を利用して、退職金をもらって転職。うまくいけば前職よりも希望に合った企業に採用されたり、キャリアアップ支援が充実していたり……中高年の転職熱も俄然上がってきています。
いざ「転職活動をしよう!」と思ったら求職情報を入手していくと思いますが、あなたはどこから情報を仕入れていきますか?
求職情報を仕入れる先としては、主に、転職サイトと転職エージェントが思いつきますよね。
では転職エージェントと、転職サイトのどちらが50代の転職活動により適しているのかお判りでしょうか?
実は、求職情報を仕入れる先によって、その後の転職活動が大きく変わる可能性があります。
しかも、仕事をしながら転職先を探すには、時間も限られてきますよね。だから情報の仕入れ先としてどちらに比重を置くか、決めておくことはとても大切です。
今回は50代をはじめとする中高年の転職で、転職エージェントと転職サイトと、主にどちらを利用するほうがいいのか、ご説明していきますね。
[toc]
転職サイトと、転職エージェントの違い
まず初めに、転職サイトと、転職エージェントの違いを、簡単にご説明します。
転職サイト
求人サイトのこと。
様々な業種や職種、また地域ごとの求人情報を提供するサイトと、特定の職種の求人情報を提供するサイトがあります。
総合的な求人情報を提供しているのは、リクナビNEXTが有名ですよね。
自分の希望の条件を細かく登録できるので、それにマッチングした求人があると、メールでお知らせしてくれるサービスがあります。
また自分で、条件に合った企業の求人情報を検索でき、希望に合った企業があれば、ネット上から応募することもできますので自由度が高いことが特徴。
ただ、求人サイトが応募者と企業との間に入ることはなく、基本的には応募者と企業との直接やり取りになります。
転職エージェント
正式な名称は「有料職業紹介事業所」といいますが、転職希望者に企業を斡旋する人材紹介会社のことです。
転職のプロであるコーディネーターに、転職に関する相談をしながら、希望やキャリアに合った仕事を紹介してもらえます。
サービス面が充実していることが特徴で、求人情報の提供から、入社日の調整までサポートしてもらうことができます。
求人のある企業から報酬を受け取ることがほとんどなので、転職者は基本的に、無料で利用できることが多いことも利用しやすいポイント。
転職エージェントも、様々な職種を扱っている総合型と、特定の職業に絞った特化型がありますよ。
このように、サービス面がより充実しているのは転職エージェントということがわかりますが、50代の転職では、転職サイトと転職エージェントと、どちらを利用するほうが最適だと思いますか?
50代には転職サイトと転職エージェントはどっちが最適?
転職サイトと転職エージェントでは、それぞれ特徴がありますが、限られた時間の中で、どちらに重点を置いて転職活動を行っていくか、迷ってしまいますよね。
アレもコレもと手を出しすぎると、情報量が多くなりすぎて、結局どうしていいのかわからなくなる…そんな事態は一番避けたいところ。
結論から言いますと、両方のメリットを考えた場合、50代の転職にぴったりなのは、転職エージェントなんです。
もちろん、転職サイトも併用することがベストですが、時間がない方は転職エージェントを中心に利用するといいでしょう。
その理由を、詳しくご紹介していきますね。
50代には転職エージェントがぴったりな3つの理由
細やかなサービス&やり取りの代行あり
転職エージェントとは細やかなサービスを提供してくれることが特徴。
履歴書をチェックしてくれたり、面接日の調整や、内定後の年収や入社日の交渉まで、企業との間に入って行ってくれます。(サービス内容は各転職エージェントによって異なります)
転職サイトは基本的に①サイトで求人情報を提供②自分の希望に合った仕事が検索できる③サイトから応募できる…ここまでのサービスになります。
転職サイトは、確かに自分のペースで転職活動ができますが、逆に誰もサポートしてくれません。
日々の業務に追われて時間がないときは、転職活動が後回しになり、活動期間が長引いてしまう恐れもあります。
しかし転職エージェントなら、登録して面談を行うと、担当のコーディネーターがつきますので、相談しながら効率よく転職活動を進めていくことができます。
50代のサラリーマンは、日々の業務が忙しいですから、転職活動も思うように進まないことがありますよね。
そんなときに、転職の味方ともいえる転職エージェントのコーディネーターが、頼もしい存在になるんですよ。
また、年収や働くときの条件の交渉など、中高年にとって交渉しにくいような希望についても間に入ってもらえますので、交渉がスムーズに進みます。
キャリアに合った仕事や非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントでは、コーディネーターに自分のキャリアや実績、希望などを細かく伝えることができます。
コーディネーターはその情報をもとに、よりマッチング率の高い企業を探し、情報提供してくれます。
また、転職サイトでは掲載されないような、非公開求人を紹介してもらえることも。
非公開求人は、「未経験者OK」などの大量募集の求人と違い、企業側も「〇〇という経験のある人材が欲しい」という明確な希望があります。
この企業の希望に合った人材が紹介されれば、マッチング率はより高くなります。
50代は仕事の上でも経験を積んできた年代ですから、その経験を活かせるマッチング率の高い企業に出会える可能性があるのは、転職サイトよりも転職エージェントなのです。
自分の市場での価値がわかる
これだけサービス面で特化している転職エージェントですが、もちろん無償で行っているわけではありません。
応募者が無事に企業に就職して、初めて企業側から報酬を受け取ることができますので、なるべく「企業に採用される可能性の高い人材」に対して、転職エージェントはサービスの提供を行います。
そのため、「市場価値が見えない応募者には、サービスを提供しない」というシビアな転職エージェントまであり、登録すらできないことも。
でもこれが転職する一つの目安になるんですよ。
転職エージェントに何社も登録申請してみて、どのくらい登録できるのか、また登録後に面談をして、どのくらい仕事を紹介してもらえるのか…。
それで自分の転職市場における企業側のニーズが見えてきます。
面談しても仕事を紹介してもらえない…
5社に申請を出したけど、1社も登録できなかった…
こんな事態になったら、現時点での自分の市場価値は低い(企業に求められる人材ではない)…ということがわかります。
でももし、ニーズがないとわかっても、どうかガッカリしてしないでくださいね。
・今は転職をするタイミングではないかも?
・自分は転職しないほうが、給料面や仕事面でもいいかもしれない
・異業種を狙ってみるほうが、自分には合っているかもしれない
・転職のためには、もう少しキャリアが必要だ
・自分の転職の条件が厳しすぎるのかもしれない
といった、自分の転職条件やキャリアを客観的に見て、転職活動の見直しができるようになります。
見直しをすれば、戦略を立て直すことも十分可能なんです。
50代にもなると、経験が豊富なので、ついつい自分のキャリアを過信しがちになり、転職条件が厳しくなっていることも…。
キャリアはあるのに転職活動がうまくいかない…そんな時は、今一度、立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。
もちろん、引く手あまたで、たくさんの企業を紹介してもらえることもあります。そんな時は、妥協せずに、より条件に合った企業を選ぶことができますよね。
このように、転職エージェントを利用して自分の市場価値を知ることで、その後のキャリアを豊かにしたり、条件の良い転職をすることも可能なんです。
以上のことから、50代以上の転職に、転職エージェントはおすすめなんですよ。
追伸:転職エージェントも登録するだけはNG!
「よし!転職エージェント登録できた!第一関門突破!」
…でもこれで終わりにしてはいけません。
転職エージェントのコーディネーターから、登録後は連絡がきますので、面談の機会があればぜひ直接会って転職の相談をしてみましょう。
残念ながら、転職エージェントといっても、登録するだけで、コーディネーターが手取り足取り、なんでもしてくれるわけではありません。
面談を申し込んだり、積極的に連絡を取るといった行動をするかどうかで、仕事を紹介する応募者の優先順位も決まってきます。
優先順位のつけ方は、転職エージェントごとに違うのではっきりしたことは言えませんが、まめにコンタクトをとる人物と、滅多に連絡してこない人物とでは、仕事の紹介率も当然変わってきますよね。
応募者のやる気は、採用された企業でしっかり働いてくれるかどうかの一つの目安になります。
良い企業を紹介してもらうためにも、ぜひ積極的に転職エージェントを利用してみてください。
以上、「【50代の転職】利用するのは転職エージェント?それとも転職サイト?」でした。